ラッキースターユニバース~選ばれた戦士たち~序章

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健司「時は平成… インターネットやオンライン… 電子技術は何でもアリの時代なり…」 わだち「…健司、誰に言ってるの…?」 健司「あ、いや、気にしないでくれ」 二人がいるのは、健司の部屋… その傍らには慶介と駿もいた。 三人は健司に誘われて、ゲームを遊びに来ているのだ。 健司はパソコンが置かれているデスクに腰掛けていた。 慶介「でも、確かに今の技術はすごいよね。 ゲームで遊びながら会話ができるなんて…」 駿「認めざるを得ないな。 それで中毒者が出なけりゃいいが」 健司「一歩手前です、サーセン」 そんな会話をしていると、健司は一つのディスクをデスクの引き出しから取り出した。 わだち「なにそれ、らっきーすたー…うにべ…?」 慶介「ラッキースターユニバース?」 慶介が英語を読めないわだちに代わって、ディスクの題名を言った。 健司「その通り! 俺が今ハマってるオンラインゲームだよ」 わだち「おお…」 駿「おい…」 わだちが感嘆の声を漏らすと、駿は健司を呼びつけた。 健司「何、駿?」 駿「俺達が呼ばれる意味なくないか?」 健司「宣伝だよ、宣伝。 正直、俺ともう一人じゃあ、魔王どころか、ボス敵を倒すのも一苦労だからな…」 わだち「へえ、難しいんだね…」 慶介「それより、もう一人って?」 駿「泉しかいないだろ」 健司「残念! こなたとは別のギルドで行動してるんだ。 どっちが先に全クリできるか競ってるんだ」 駿「お前らはこういう競争は好きなんだな…」 健司「人生の楽しみ方は人それぞれだろ?」 駿「勝手にしろ…」 駿が呆れ顔でそう呟くと、健司はディスクをパソコンに入れた。
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