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健司「…さて、そろそろだな」
ゲームをログインしてしばらくして、健司は時計を見つめてそう呟いた。
わだち「16:55…
晩ご飯にはまだまだだよ?」
健司「わだち…
お前本気で言っているのか…?」
健司は全身の力が抜けたかのようにデスクに倒れ込んだ。
健司「こなたとみゆきを待っているんだよ」
駿「泉はわかるが、何故高良が…」
健司「俺とこなたが誘ったんだよ。
みゆきって、ソリティアとか強いから、こんなゲームはどうだって。
そしたら、意外にも興味を示したようでな」
わだち「みゆきさん、ゲームもするんだね」
健司「お、来たな」
パソコンの画面に、盗賊風のキャラと戦士風のキャラが現れた。
二人のハンドルネームから、こなたとみゆきだということがわかった。
わだち「すごい!
キャラが出てきた!」
健司「本日は、よろしくお願いします、か…
みゆきらしいな。
こちらこそよろしく、と…」
慶介「健司君、文字を打つの早いね…」
健司「使い続けていたら自然に身についてしまったよ。
…ほう、みなみちゃんも見てるんだ」
みゆきらしきキャラが打ち込んだスレによると、隣にはみなみが見学しているとのことだ。
わだち「こなたさんのところは、つかささん、かがみさん、小早川さんだって」
駿「オンラインとは言え、みんな集まってんじゃねえか…」
わだち「そうだね…
でも、この世界でみんな集まってみたいよね」
駿「お前はまたそんな…」
その時だった。
ブツン
慶介「え…」
健司「き、消えた!?」
突然、健司のパソコンが消えたのだ。
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