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「はぁ、…」 こうやってひとりで居ると 嫌でもあのときのことを思い出す ――――――― ガッチャーン あぁまただ。 小さい頃の俺は幼心のままそう思う。 またお父さんがお母さんを困らせてる。 「あなた!!やめてこれは涼太の保育園の給食代なの」 「うっせぇ!」 うちはいつもそうだった。 金を稼ぐのも母親 それをやりくりするのも母親 飯を作るのも母親 でも金を使うのは 父親だったんだ。
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