レイプ

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「綾ちゃん。 おじさんと友達になろうか。 綾ちゃんも気持ちよくなる。 おじさんも気持ちよくなる。 利害は一致するだろう?」 そんなバカな事をいいながらも 男が車で送っていくと行ったが、 綾が車に乗るはずもない。 男に捕まれた手を振りほどいて ふらふらとしながらも ホテルを一目散に飛び出した。 (あっ。靴をはくのを忘れてきちった…。あははははははは。) 雨と泥でぐちゃぐちゃな制服。 靴もない。 ましてや血だらけで なんて格好をしているんだと 思うと なんだか無償に笑いたくなった。 自宅につくなり、母親の目が光る。 それを無視して急いでお風呂に 向かった。 (あたしは悪くないよね…?) 身体中が自分のものじゃないみたいに気持ち悪かった。 洗っても。洗っても。落ちない。 血が出るんじゃないかと思うくらいに洗ってもとれない。 (あたし汚れたんだ…。) 病院にはいかなかった。 何かあったとしられるのが 怖かったから。 自分で手当てをして痛みを やり過ごした。 母親は何も言わなかった。 靴をなくした理由を信じたんだろうか…。 もう日付も変わってる。 ケータイはゆかからの着信履歴で 埋まっていた。
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