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始まる。
身体が鉛になったみたいに
動かない。
倒れ込むようにして眠った。
(こういう時でも人間って、
眠れるもんなんだ…。)
次の日の学校。
「綾!昨日はどうしたの?
電話出ないし、家にも帰ってなかったんでしょう?
綾んちのおばさんからも電話が
あったんだよ?」
「なんでもないよ?あきらといただけだよ。電話出来なくてごめんね?」
「なんだ、やっぱりそういうことね。おばさんには何ていいわけしたの?」
「うーん?逆ギレ!?かな?」
知らないおやじにやられたなんて
言えるわけない。
「あきらの家行って何してたの?」
「んー?色々。」
「ふーん。そういえば明日のスキー合宿めんどくさいからって綾、
絶対に休まないでよ!?
一緒の席に座るんだから!」
「了解でーす。」
(一緒に行動する子を
確保したいだけでしょ?
あたしじゃなくてもいいくせに。)
「綾?」
なんて事は口がさけたって
言えやしない。
笑ってやり過ごす。
それオンリーだ。
本当は愛想笑いとかだいきらい
なのに。
そんな自分に、自分でもそろそろ
愛想がつきるかも知れない。
ヤバイ…。
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