出会いは…スカウト?!

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?「あ、せやんなぁ。焦りすぎた(笑)俺、智也。ちなみに18歳。」 悠「はぁ…智也さん…」 智「智也でえーよ。 君、名前は?」 悠「…ユキ。 あの、何か用ですか?」 智也さんと話していたら 電車が発車した。 1本遅らせて帰るしかない。 親に帰りが遅いと怒られるのが目に浮かぶ。 (言い訳考えなきゃ…) 智「さっきも言ったやん!バンド興味ない?」 悠「…ありますけど。それが何か?」 智「良かったら一緒にバンドやらん?!」 悠「………は?」 (お兄さん…何を突然…) 地味でダサい私が? 智「君、ヴォーカルな! 他はおるねん。ヴォーカルだけ見つからんくてなぁ」 悠「勝手に決められても… 何で私なんですか?」 智「…俺の直感(笑)」 悠「…………………………」 智「って言うのは半分嘘でー」 悠「半分って…」 智「もう半分は一目惚れ」 悠「……え?」 私の耳はおかしくなったのだろうか。 何か幻聴が聞こえた気が…… 智「おーい。大丈夫かぁ?」 智也さんは私の前で手を振る。 全く知らない私に一目惚れ? いきなりの告白にボーッとしてしまった。 悠「……冗談ですか? 人をからかわないで下さい」 あくまで冷静に。 平然と装って答える。
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