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智「冗談で言う奴に見える~?」
(はい、見えます。)
なんて言えない。
地味だし、ダサいし…
しかし校則を守る程、地味ではない。
ピアスもあけていないし髪も染めてはいないが、スカートの長さは校則違反して短い。
ごく普通の高校生。
智「ユキ、高校入りたてやろ?
俺、ユキが真新しい制服着て歌口ずさみながら電車待ってる姿見た時から一目惚れしてん」
いきなり語りだす智也さん。
顔は少し赤くなっていた。
智「口ずさんでた時の歌声と姿が頭から離れんくて…」
悠「…今日、私を見かけて、気付いたら声をかけていた。…ですか?」
智「せやねん。ヴォーカルの話もホンマやけど、いきなり告白は引かれるやろ?」
(て、いうか…)
悠「…少し引いてます。」
智「や、やっぱり(涙)」
確かに少し引いている。
だけど…イヤだと感じなかった。
寧ろ、嬉しかった。
だからだろう。
私の顔もほんの少しだけ赤くなっているはず。
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