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私のココロは氷づけ あの日からもう 動き出すことはない この冷たさを溶かす方法なんて知らない 暖かさなんてとうの昔に忘れたよ ツバキの花はキレイだけれど 散り方は何だか少し残酷だね 少しずつ枯れていくのと 突然終わるの どちらがいい? そんな選択肢も無意味に 私の日常は音を立てて 崩れ去った あの日の光景が忘れられない この氷が溶ける日なんて来るのかな 大きくなりすぎた氷で 私のココロは見えなくなった 目をこらしてみても そこにあるのはただ 無機質で静寂な物体 見えなくなったらあとは ただ 忘れるだけ 私が私のココロを忘れたら 一体誰が私のココロを覚えているでしょう? 私が私でなくなったら 一体誰が私を覚えているでしょう? 答えはきっと 氷づけのココロの中 この氷を溶かしてくれる人を 待ちわびている… .
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