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『よし、全員目ぇ覚めたな』
そこに現れたのは紺色のマントを身にまとった長身の男
所々跳ねた青い短髪、両こめかみ辺りから生えた薄緑色の角、顔は整っているが爬虫類のような目をした男だ
「なんだアイツ…」
「コスプレ?」
何人かがひそひそと話している
男は一息ついて生徒達に向き直る
『はじめまして、オレの名前は『エイト』お前らの世界で言う魔王だ
…まぁ、まだ候補なんだがな』
エイトと名乗る男の自己紹介に少しの間をおいて、そこかしこから笑いが起きる
「あははは!ま、魔王!?」
「お前マジで言ってんの?腹いてぇ!」
ふと横を見ると、真顔でエイトを見るセミロングのメガネ女子の姿があった
彼女の名は相沢鷲(あいざわ しゅう)
白髪の少女の友人だ
「珍しいな、鷲
お前ならああ言うの見て笑うタイプかと思ったんだが」
「うぃっすwしんたんw
何か嫌な予感するのよw」
しんたんと呼ばれた白髪の少女はため息をつく
彼女も紹介しておこう、彼女の名前は…
ドドドドド!
どうやら彼女の紹介は後になりそうだ
何故ならエイトが出した数十本の巨大な針が何人かの生徒を貫いたから
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