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「あ、があぁぁあ!」
「キャァァア!」
貫かれた位置は足や腕だが、大多数の生徒が悲鳴をあげるには充分な光景だった
『あーもー、うるせぇな』
エイトが指を弾けば、針はなくなり傷痕もなくなっていた
『お前ら静かにしろよ
次騒いだら針増やすぞ』
その言葉に体育館が静まり返る
『聞き分けよくて助かったぜ』
エイトは満足そうに頷く
『さっきも言った通りオレは魔王候補だ
今退屈しててさ、人間のお前らにゲームをしてもらおうと思ってよ』
「ゲーム?」と誰かが呟く
『そうだ、魔物を勇者が倒す
勇者はお前ら全員
普通のRPGと同じだろ?
もちろん、命がけだけどな』
「嫌だって言ったらどうなるんだ?魔王“候補”さんよ」
一人の華奢な生徒が立ち上がって問いかける
さらさらの黒髪をショートで丸くカットしており、その麗しい顔は誰もが目を奪われるだろう
『へえ』
エイトはこちらを見る生徒を品定めするように見、生徒の頬に手を添える
『いい女だが、随分生意気だな
皆の前で犯してやろうか?』
「やってみろ、野郎掘る趣味あんならな」
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