魔王エイト

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エイトは一瞬目を丸くするがつまらなさそうに目を伏せる 『なんだ、男かよ 強気タイプだから思い切り泣かせてやろうと思ったのに』 「…で、返答は?」 生徒の発言にエイトは鼻で笑う 『嫌なら嫌で構わねえよ そのかわり、この空間から一生出れねぇけどな』 「は…?」 男子生徒は小さく口を開けて呆気に取られる 『お前らが嫌がんのは目に見えてるからな 拒否できねぇようこの体育館の空間丸ごと異空間に飛ばしたんだよ わかってるとは思うが、オレじゃねぇと戻せねぇぜ?』 最初から、選択肢などないという事だ 黒髪の少年は下唇をかみしめる 『そろそろ諦めついただろ? 座ってくれるかな?お嬢ちゃ……あぁ、ついてんだっけ? じゃあ坊やだな』 「……あ?」 挑発的な発言に男子生徒は、エイトを殺意のこもった瞳と声で威嚇する 『そう怒るなよ 今回のゲームは、お前らにもメリットがある』 「メリット?」 男子生徒が聞き返せば、エイトは頷いて指を1本立てる 『まず、このゲームは参加自由だ ゲームが始まる前に降りるか参加するかを聴く メリットの説明が終わったら前に時間をやるからゆっくり考えてくれ』
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