( 姫に会うまでの… )

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  私はあるお茶会に参加していた。 親友である莉伊奈に強制的に誘われて、この箱山美会館にきたのである。 あっそうそう、私の名前は杏沙(アズサ)、椎名杏沙である。この会館の愛娘、( 箱山莉伊奈 )に誘われてこの会館を訪れたのであった。 私が紹介している間莉伊奈は、会長のオススメ御曹司と何やら雑談をしているよう。そんな二人を見て私はこの部屋を後にした。 私は化粧室に向かった。こういう広々とした空間はあまり好まない。私は人を見ると吐きたくなるのであった。いわゆる対人恐怖症だ。 化粧室は豪華だった。壁一面金箔だ。こんな場所にも手をかけているのか。莉伊奈は相当金持ちなんだなと。私は思った。 「ふぅーっ。あーまぢ気持ち悪い。ねぇひな。」 「そう?私こういう場所好きだけど。」 「ひなやっぱすごいや。私堪えらんない。オッサン臭いとこ。やっぱイケメンにかぎるーっ。」 「ふふっw紗英香は尚くんがいるでしょ。」 「まあね。そういうひなはどうなのよ。最近。」 「私はそういうの最近はいいかなって感じ。彼氏いらないかな。」 「またそういうこというんだからひなはもうずるいよ。そんなかわいいのにさー。」 私はトイレの中でそんないわゆるガールズトークを聞いていた。 「あっそろそろ2時だよ。始まっちゃう。ひないこっ。 「あっ紗英香さきいっててくれる?」 「はいよーっ」 紗英香という女の子はいなくなったようだ。私もそろそろでなくちゃ。とトイレを出ようとした時、 「熱い。あぁもう無理。脱ごっ。やっぱこれだよなーっ。」 私はなんだろうとみたくなって勢いよくドアを開けた。 そしたら、立っていたのはロリータを着たどっからどうみても男の子だった。 い゛っ゛(んっ゛゛) 「喋んな。叫んだらばれるだろうが。俺は変態じゃねぇ。一応女なんだよ。わかるか?って無理だよな…ξβΦВπ♯※△…。」 私が聞こえたのはここまで。そのまま、気を失ったのだった。
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