( 姫に会うまでの… )

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俺…いや私はオカマでもオナベでもない。 男だ。だけど女でもあるのだ。ちゃんと女らしいものも持っている。だけど男なのだ。見た目や腕の筋肉の付き方、声、すぐ髭がでてくるとこ、喉仏。 ようするに俺…いや私は両性具有である。俗にいうふたなりという世にも珍しい身体なのだ。 信じられないだろう。 だけど、これが私なのだ。 小さい時は男として育ち、 今は戸籍でもある女になりたくて化粧をしたり自分の好きな服を着たり女の子らしいことをしてきたつもりである。 私の本名は月出陽奈(ヒナタ)だけど女でいるためにひなと名前を短縮して使っているのだ。 女の子に普通に生まれたかった。 だけど、いまさら生まれてきた以上、この姿で生きなくてはいけないのだ。 まだ誰にもいっていない悩みである。 だけど髭をそっているところを見られた以上真実を話そうと思っている。 -
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