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璃鈴が起きたのは、午後1時を過ぎた頃だった。午前中に起きていた私はその間に管理会社に電話し、自分の部屋を少し片付け、買い物に行って、璃鈴の部屋の台所を借りて昼食を作っておいた。
その音で目覚めたらしい璃鈴は、寝癖のついた頭でけだるそうにダイニングに出てきた。
「おはようございます。あ、あの、璃鈴……さん」
「ああ」
無愛想にそれだけ言った璃鈴は、今朝のへらへらご機嫌モードとは全く違って、最初に会った時の様子に戻っていた。
「あのっ、ピラフ作りましたけど、食べます?」
テーブルに置いたピラフを、璃鈴はしばらく見つめ、返事もせずに食べ始めた。
無表情のまま、黙って食べていたが、あっという間に全部食べてしまったところを見ると、美味しかったらしい。
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