初めての告白

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*** 「そらーはすーみーあおーぞらー、まきーばをさーしてー、うたおー」 「、たおー」 「ほがらにー」 「、がらにー」 「ともに手をとーりー」 「にゃんにゃにゃにゃっにゃっにゃにゃー」 (……にゃ?) クーの散髪は無事成功。本人も初アシンメトリヘアを気にいったらしく、切り終わるなり「こーえんいく!」って言い出した。 夕飯準備をしたかったんだけど、帰りに肉屋でコロッケでも買って帰ればいいやと結論付けて商店街近くの公園に向かう。 2年前、父さんを病気で亡くしてから母さんがうちの大黒柱。行政からの補助金だけでは未成年の子ども3人を養うことはできず、母さんは長距離運転手に転職した。 連休もなければ、家に帰ってくることも滅多になく、今年3才のクーの育児と家事全般は私に任された。 学校が終われば幼稚園にクーを迎えに行き、当然、バイトも部活も出来ない。中学まで続けていた吹奏楽のトランペットの音は、クーが嫌がるから吹くのを止めた。 (……恋人か……無理だな……) 土日に友達と遊びに行くことさえ4つ下の隆也と予定を調整しなきゃいけない……どう考えても、これ以上遊びに割ける時間はない。
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