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GWが終わり、
店に活気が戻ってきた頃おねーさんが酔っぱらって
「桃ー❗今日は飲むぞぉ~‼」
レイカさんは年上だけどとても可愛い。
「了解です❤じゃあ田中さん達も一緒に行こっ」
その時ついていた席のお客様も誘って店が終わり次第アフターへ。
「桃~どこ行く~?」
「レイカさんにお任せしまーす♪」
店を出て曲がってすぐのビルの階段を上がって行く。
階段だるいよー。
ついた店は、
10人くらい座れるカウンターとダーツが置いてある真っ暗で小さな店だった。
カウンターの中にはパーカーにデニムにキャップかぶったオッサンが1人。
「いらっしゃいー」
愛想のかけらもない。
Barかと思ったけど、
よく見ると棚にはところ狭しと鏡月が並んでる。
あれ?パブ…?なのかな。
きょとんとしてる私に
「桃ー❗この人はね大先輩なんだよ❗
うちのママ達もうちの店出身のりかママも皆知ってるし本当大先輩だから失礼のないようにね❗」
「?はーい」
「すいません、蟻源です」
順番に名刺を配っていくオッサン…じゃなくて大先輩。
名刺には
蟻源仁宏
と書いてあった。
先生、読めません。
「あの、お坊さんですか?」
聞いてみる私。
「はは違うよ」
お客様が
「なんて読むんすか?」
「読めないですよね~
ありもとまさひろです」
あ
初めてちょっと笑顔。
ぶっさいくなオッサンだな。
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