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警官が固まった。
見たところまだ若い癖に、順応性がないね。
「な、な、何で子供が運転してるんだ!」
配属するなら伝えておけば良いのに、警察はいつもこうだ。
「はい免許証。僕は宝田、この容姿だが君より年上だよ。」
免許証と僕を見比べる。
じろじろと失礼な奴だ。
「偽造免許?」
おいっ!
わざわざ警察に偽造免許見せる馬鹿が、何処にいるんだ。
「免許証は本物、三十路入ったばかりだよ。訳あって見た目は小学生みたいだけどね。」
もう一人警官が近寄って来た。
「先輩。無人自動車だと聞いて、様子見に来たら子供が……。」
三十路だって言ってるのに。
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