秋沼商会

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「お姉さぁん、社長がすぐ来なさいってぇ。」 子供っぽい喋り方で大声を張り上げる。 不審者は当然隠れる。 見つかった訳でもないのに、飛び出しては来ない。 奥へ小走りで急ぐ。 1番の棚。 2番の棚。 3番の棚。 ここに黒づくめの男が居る。 横を見てはいけない。 不審者の行動を確認して、安全確保したい。 それは「居る」と知っている人間の行為。 ドキドキしながら前に走る。 4番の棚。 よし、もう大丈夫だ。 思わず振り返る。 うん、棚の間から出て来ない。 男は隠れている。 僕に見つからないようにと、向こうもドキドキしてるだろう。
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