宣言

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「ずっと、弓恵さんを、見てました。」 そうここまで言っても貴女は気付かない。 身体は怪我、見てた意味も別に受け止めている。 「異性だと、認識されてない。判っていた、から告げなかった。」 驚いた顔。 だから言えなかった。 異性を見る目じゃない。 咄嗟に子供を庇う行動をとる。 慈愛に満ちた瞳は寧ろ切なかった。 「男で、ありた、かった。」 大人に守られる子供じゃなくて。 「好きな、女性も守れない。未発達な子供では、ありたく、なかった。」 芳田と笑いながら見た映画。 出てくるヒーロー達は颯爽とヒロインを助けられる。
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