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ぼんやりと見掛ける姿から両親は次第に減り、芳田が増えてきたみたい。
看護婦に芳田がふざけかかる声がする。
「毎日来てやってるんだからさっさと起きろ。」
何をやっているんだか。
毒づく姿を失笑されているじゃないか。
眠りから覚めるごとに意識がはっきりしてきた。
ここは病院。
僕は手術後。
マスコミと警察が来たみたいだけど、病院と会社で追い返してる。
命の危険が無くなったから両親は芳田に任せてるようだ。
週末辺りにまた来るらしい。
芳田は大学時代から実家にもしょっちゅう顔を出していたし。
明るい性格は母のお気に入りでもある。
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