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『ハァ・・・ハァハァ・・・』
深い眠りに落ちていた僕は、じゃじゃ馬の荒い吐息に覚醒する
行灯は油切れになり、部屋は真っ暗で窓から差し込む月明かりだけ
抱きしめていた小さな温もりをそっと覗き込めば、眉間に皺を寄せて荒い吐息を繰り返していた
まさか、また魘されてるのか
僕は赤子をあやすようにじゃじゃ馬の小さな背中を擦る
だけど、悪夢の中から抜け出せないじゃじゃ馬はハラリと涙を零した
『いやっ、りょう・・・やめて~~~~』
ハっと目を見開き、じゃじゃ馬は覚醒した
唇の動きを読んだ僕は、その悪夢の片鱗を見る
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