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あれは・・・沖田総司と斎藤一か 噂では壬生浪士組の中でも一、二の腕前だと聞く 「けんど、いい男やわぁ~」 「ほんまやなぁ。壬生浪やなかったら惚れとるとこや」 町娘はさっきまで煙たそうな顔をしていたくせに、今は頬を染めている 女って怖ぇ。まぁ、確かに顔は俺と並ぶかもな 足早だがしっかりと周りを見ながら歩いていく二人は、町の娘たちの視線を釘付けにしていた ここにいい男がいるって言うのに 面白くなくて、長州藩邸に足早に向かう 心千花の顔を見て和むとするか 愛らしい笑みを思い出して、足も軽やかになっていった .
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