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「うるさい、晋作」
「はい、すみません」
思わず、謝ってしまう程、俺は動揺していた
そりゃ動揺もするだろ
一つの布団に裸で抱き合う稔麿と心千花を目の前にしてるんだから
俺の叫びにも動じず眠る心千花をそっと離し、稔麿が起き上がる
乱れた髪を手で掻き混ぜ、睨むように俺を見た
「心千花が起きるだろ。寝たの朝方だったんだから、ゆっくり寝かせて」
俺も大概、菊香とやりまくって気だるいからひと寝入りしたいんだけど、俺以上に気だるげな稔麿を見れば引き下がるしかない
「お邪魔しました」
部屋を出て行こうとする俺を稔麿が引き止める
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