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俺は下の部屋に転がり、頭を抱えた
稔麿と心千花がそういう関係になったことも信じられないことだった
だけど、それ以上に信じられない事実が俺の胸を締め付ける
『心千花を撃ったのは、心千花の愛していた男だったよ』
稔麿のあんな切なげな顔は見たことがなかった
何となく、そうじゃないかとは思っていた
だが、俺は家族とか友人とかそういう類の者だと思っていた
何故なら、心千花には色気というものが全くなかったから
男を知っているようには見えなかった
いつも無邪気に子供のように笑う
俺の中ではまだまだ幼子の認識だった
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