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昨夜の涼は激しかったなぁ・・・
そして、激しさの中に優しく触れる指を思い出す
体を辿る指が脳裏に蘇り、あたしは体を強張らせた
違う・・・・あの指は・・・・涼じゃない・・・・・
熱く優しく見つめる美しい形をした瞳があたしを見下ろしているシーンが頭を掠めた
名を呼ぶ切ない声音が耳に蘇る
『心千花・・・』
すべてを思い出した
その声はいつも憎まれ口しか叩かないはずの・・・・
稔麿の声
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