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酒に酔いすぎた桂が泣き出し、晋作が下の部屋へ連れて行くと自然とあたしと稔麿が部屋に残される
稔麿は窓辺に寄りかかって月見酒をしていたけど、あたしを笑顔で手招く
稔麿の傍に近寄れば、腕を引かれて胸に抱きしめられた
「僕ってそんなに信用ないかなぁ?」
何て独り言が頭上で聞こえる
「心千花」
甘い響きを纏った声音に顔を上げる
美しい顔が穏やかに笑んでいる
「僕が傍にいる。心千花を一人にはしない。好きだよ」
不器用な言葉
だからこそ、心を擽られた
『稔麿・・・・・ありがと』
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