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ゆっくりと近づいてくる整った顔は穏やかに微笑んでいた
触れ合う唇はすぐに深くなっていく
体の奥がじわじわと熱を生み出し、あたしは稔麿にすべてを委ねた
稔麿に突き上げられる度、おかしくなりそうな程の快感が体を駆け巡る
涼色に染められていたはずの体は、一瞬にして稔麿の色になっていく
辛い記憶も、涼に愛された日々もすべて消し去って欲しい
稔麿に抱かれる度に過去の辛い記憶も幸せな記憶も塗り替えられればいい
あたしは稔麿にしがみつき、高みへと昇り、気を失うように深い眠りについた
その日からあたしは悪夢を見なくなった
稔麿の温度に包まれ、深い深い眠りに落ちていった
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