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桂の買ってきてくれた団子を摘みながら、午後のひと時をゆったりと過ごす
あたしの膝を枕にして、稔麿はお昼寝中
「稔麿のヤツ、子供みたいだな」
呆れながらも、稔麿を見る桂の目はとても優しいものだ
「心千花。稔麿は優しくしてるかい?」
桂はその優しい瞳をあたしにも向ける
それが何だかお父さんみたいで嬉しくなる
『うん。すごく優しくしてくれるよ。でも、ここに来た時の稔麿とは別人みたい』
肩を竦めて、膝に乗せられてる小さな頭を撫でる
酒を舐めるように飲んで、桂も肩を竦めた
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