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お母さんからお手伝いを頼まれて喜ぶ子供のように、稔麿は進んで動いてくれる この時代の男が女中の手伝い等することはない 「おいおい、一体、どうしたんだ?こりゃあ」 騒がしさを耳にして晋作が顔を出す 「ほら、晋作も手伝いなよ。夕餉、食べさせないからね」 「お?おぉ、そりゃ拙いな。よっしゃ」 晋作まで加わり、あっという間に夕餉の支度は終わった 『ありがとう』 あたしは手伝ってくれたみんなに礼を言い、稔麿の隣に座った 「いただきます」 いつも多くて四人だったけど、今夜は藩士たちも皆で一緒に夕餉を取った .
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