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あたしが水を飲むと、粥を持ってくると斎藤が部屋を出て行く
最小限の動きで頭を動かし、部屋を見れば、六畳程の和室には文机と和箪笥があるだけでとても殺風景だ
斎藤の部屋なら、彼らしいと思える
浅葱のダンダラが壁にかけられてあるのを見ていた
ここは壬生浪士組の屯所かな?
ふと視線に気づいて天井を見つめる
『誰?』
唇を動かせば、天井の一部が開き黒装束の男が降りてきた
『に、忍者だぁ』
初めて見た忍者に目を輝かせる
「なんで分かったんや?」
忍者は不機嫌そうにあたしを睨んだ
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