Act.2 突然ノ嵐

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空に浮かぶ入道雲。 西日が眩しい夕方過ぎ。 学校の校庭では部活をする生徒。 そして体育館では跳ねるボールの音と威勢のいい掛け声が響いていた。 「彰!」 タツの呼ぶ声と共に飛んできたボール。 俺は両手で受け取ると、 そのまま敵陣のフォーメーションの中へ突入する。 そして守備を意図も簡単に交わしそのままドリブルシュート。 ボールはゴールネットを大きく揺らして床へ落ちた。 ピーッ! その時笛の音と共に、顧問の声が体育館に響く。 俺達は試合を中断して集合をかけた顧問の元へ駆け寄った。 「今日の練習はここまで。夏の総体まであと1週間だ。3年生は気を引き締めて練習に励むように。以上!」 その言葉に部員は声を揃えてありがとうございました!と元気よく挨拶をした。 「雨宮、あとは頼むぞ」 「わかりました」 顧問が俺に一声かけて体育館を去っていく。 「じゃ2年は道具の片付け。1年は床のモップを頼む」 主将の俺がそう指示すると後輩達は一斉に動き始めた。 夕方とはいえまだ熱さが残る。 額や頬に流れる汗をリストバンドで拭う俺。 「彰、お姉さんが来てるぞ」
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