Act.1 神ヲ欺いて

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「んぁ?何だと?」 「当然の事を言ったまでだが?」 ムッとした俺の顔色を見ながらタツはフンと鼻で笑い眼鏡を直す。 「彰!朝から喧嘩は……!」 「竜哉も言い過ぎだぞ」 喧嘩ごしの俺達の間に仲間達が慌てて仲裁に入った。 「ま、タツの言うとおりだけど」 俺は苦笑いをしてため息つき頭をポリポリと掻いた。 「正直なところは誉めてやる」 ニヤリと笑ってタツは1人体育館を去っていく。 ーー常識知らずか……。 タツの言葉が胸に残る。 確かにそう…かもしれないな。 「みんな、ホームルームまで時間が無いぞ!早く片付けようぜ」 俺はパッと明るい表情で声を上げると、 部員達は片付ける手を早めた。 その日の夜。 「ただいまー」 真っ暗な部屋。 姉貴はまだ帰っていない。 俺は部屋の電気をつけて、学校のカバンをその場に降ろした。 「腹減ったな~」 そのまま台所へ向かい冷蔵庫を開けて、 食べれそうな食材を物色する俺。 調味料しか入っていない中身を見て、冷蔵庫の扉を閉めた。 「何か買いに行くか」 ため息をついてカバンから財布を取り出すと、俺は部屋を出てコンビニへ向かった。
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