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宮崎陸運局に到着、名義変更を終えナンバーを付け替え一路お客様宅へ。
お客さんの家は、すごい山奥にあった。
俺と彼女は車を納車して下取車に乗り換え、日向港に向かった。
山道を走っていると、もう真っ暗になっていた。
日向港から川崎行きのフェリーが出るのは一日一便。
その日のフェリーは既に出港してしまい、俺達は仕方なく泊まる所を探した。
大分に向かって国道を走らせてみたが、宿泊出来るような所は見つからない。
そんな最中、大分県に入ってしまった。
もう時間も深夜に近い。
と、その時フロントガラスにラブホテルのネオンが見えてきた。
俺は彼女に、「ここでも良いか？」って聞いた。
彼女は「うん」って答えた。
部屋に入ると、まず風呂に入った。
そう、東京を出発してから二日間、フェリーにはシャワールームと浴場があったが、落ち着いて風呂に入れたのは二日ぶりだった。
しかし、ここはラブホテル。
部屋からお風呂が見えるようにガラス張りになっていた。
彼女はバスタオルを窓にかけて部屋から見えないようにした。
そして、風呂上がりのビールを二人で飲んで、俺と彼女は別々に寝た。
その日、俺はソファーで寝たが、ドキドキしていてなかなか寝付けなかった。
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