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てしまったのです。私はそ
の時は戦争であったので貧
しいものはそうしなくては
生きていけないであろうと
いうことを知っていました
がそれを私は見逃すわけに
も行かず勇気を振り絞って
声を掛けてみました。
すると、その人は私を一瞥
すると一瞬で向こう側を向
き逃げるために走り出して
いました。私もいつもであ
ったならばそこで追いかけ
ようとはせず城へと戻り報
告して捕まえられるのを待
つのみでした。
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