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「コンビニはあるのか…」
先ず駅に降りて最初に出た一言がこれだった。失礼とは思うが見るからに何もない。一時間に一本来ればいいと思うバスの停留所。元は靴屋とスーパーだろうかシャッターが閉まった店。後は車屋と自動販売機が百メートル先にあるだけだった。
タクシーはあるが運転手は広げた新聞を顔に被せて寝ている様に見えた。
良いとこもあった。
「海の匂いがする」
ここは漁村なのだ。
手荷物を足元に起き、両手を思いっきり広げて深呼吸する。海は好きだ!泳げないけど。そんなこんなで風景と自分にツッコミを入れていると
"ブゥーン"
一台のワンボックスカーが走ってきた。ワンボックスカーは私の一メートル手前で止まった。
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