第一章

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………… その席で寝てる人は、学校じゃ有名なあいつだった。 『……夜月 怜奈』 知らない人なんていないだろう。 長い黒髪で顔は、今寝ているからあまり見えないが、学校一の容姿の持ち主。 入学当時は、一日に10人以上に告白されたと言う伝説もあるらしい。 けど告白は、全部断ったらしい。 それゆえに、人との関わりを持たない、言わば一匹狼。 同じクラスだけど、話をしてる姿なんて一度も見たことがない。 俺は、そっと彼女の顔を見た。 「スー…スー」 かわいい… 俺は、思わず声が出そうになった。
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