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凍り付く街
動かない針
消えていく
あなたの足音
静かに閉じられた
扉の向こうに
手をのばすことさえ
出来ない私
独りきり
置き去りにされた部屋で
涙を流すだけ
背を向けて
歩き出すあなたを
この腕で
繋ぎ止めたくて
もう一度叶うのなら
夢でもいい
抱きしめて
ひび割れながら
震えながら
あなたの姿探すけれど
遠く響く
足音が
私をこの部屋に閉じ込めた
もう二度と
動くことのない時計を前に
立ちすくみ
言葉も何一つ言えないまま
涙は溢れるままに
心は渇いていくままに
あなたの微笑みも
忘れるままに
鏡に映る姿が
あなたには見えますか?
手紙に馳せた想いが
あなたには届きますか?
背を向けて
歩き出すあなたを
この腕で
繋ぎ止めたくて
もう一度叶うのなら
夢でもいい
抱きしめて
独りぼっちは
もう…
嫌だよ
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