白紙にひとつ

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翼「じゃぁ、例えば樹は雪ちゃんに彼氏がいるって聞いたら諦めたのか?」 樹「んー、まぁすぐに告白しようとは思わなかったよ。というか、今だって告白するつもりはなかったけど」 翼「はっ。そんなんだからお前はいつまでも成長しないんだ。現状維持に必死なだけだろ?」 樹「あのね、だからってさっさと告白させることないだろ、将棋だっていきなり王手にならないでしょうが」 翼「だれが将棋の話をしたんだよ。今は人生の話だ」 樹「人生も同じでしょ、いきなり結婚にはならないって」 翼「もっと人生楽しめよ」 樹「同じ年数しか生きてない人に言われてもな」 翼「確かにそうか。だけど樹の人生に一味のスパイスを与えられたのは事実だろ」 樹「辛口すぎだよっ!スパイス入れすぎたら味壊すだけでしょ」 翼「お前は甘すぎ、たるたるだ。ハチミツよりもとろとろ」 樹「ハチミツにハバネロ入れるないでよ、混ぜるな危険っ」 翼「やった事あんのか?」 樹「ない」 翼「やってみろって、以外といけるから」 樹「本当に?やった事あんの?」 翼「ない」 樹「ジュテーム!」
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