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昔々、あるところに、赤ずきんと呼ばれている可愛らしい女の子が居ました。
ある日、赤ずきんはお母さんにおつかいを頼まれました。
「赤ずきん、隣の森に籠ったままのお婆さんにこのリンゴパイを届けてきて欲しいんだけど、行ってくれるかしら?」
「ぇ゙……」
「何か言ったかしら?」
赤ずきんのお母さんは腹黒いことで有名です。
「はいッッッ!!お母さん、このパイを持って行けば良いのね?私、行ってくるわ!!」
バタン!
赤ずきんは有無を言わせないお母さんの笑顔と冷気に気付きました。そのまますぐに、パイを乱暴に持って走って行きました。
「…どうかしたのかしら?あんなに急いで。」
お母さんは笑いながら、赤ずきんの背中を見送りました。
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