1人が本棚に入れています
本棚に追加
青頭巾がしつこくしつこく話し掛けている間も、赤ずきんはスタスタと足早に道を歩きます。
「ちょっと!!ねぇ、オレの話聞いて!待っててばぁ!」
「嫌だ。ついてこないで、帰れ変態。」
相変わらず、赤ずきんは青頭巾を見ずにお婆さんの家に向かいます。
そこで青頭巾はいいことを思い付きました。
「なぁ、赤ずきん、お婆さん家に行くんだろ?だったら、花でも持っていってやれよ。」
「えぇー、何で私が?あなたが採って、持って行けばいいじゃない。」
(かかった!!)
青頭巾はニヤリと笑って言いました。
「じゃあ、この先で花を採って行こう!!道の途中だから一緒に行くのは仕方ないよね?」
「チッ。嵌めたの?信じられない。」
青頭巾も、赤ずきんのお母さんの子なんですね。腹黒さが色濃く受け継がれているようです。でも、赤ずきんも腹黒さが滲み出てますよ。
何だかんだ言っても兄妹ですね。
「違うわよ!」
「そう、オレ達兄妹!」
最初のコメントを投稿しよう!