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結局、赤ずきんは青頭巾に暴言を吐きつつも、二人で森を進んで行きました。
少しすると、青頭巾が赤ずきんに言いました。
「ねぇ…ちょっと。赤ずきん~」
「………」
しかし、赤ずきんは青頭巾を無視してスタスタと進んで行きます。
「ちょ、ホント、ちょっと待ってってば!!」
それから何度呼んでも、ずっと黙ったままの赤ずきんにとうとう青頭巾は痺れを切らし、肩を掴んで、言います。しかし、赤ずきんは…
「何?セクハラ頭巾」
冷めた声で嫌そうに振り返り、はぁ…とため息をつきました。
「セクっ!?……少し休もうよ?さっきからずっと、休んでないし…」
セクハラ呼ばわりされたことにショックを受けながら、それでもめげすに青頭巾は言いました。
赤ずきんはそれに対して、またため息をついて言います。
「どうぞご自由に。私は早く済ませて帰りたいので」
赤ずきんは嫌いな青頭巾と早く別れて、やり途中だったゲームをやりたい、と思ってさらに青頭巾を突き放します。
「そ、そんなぁ…(オレ、挫けそう)」
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