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沈黙を破ったのは、青頭巾だった。
「え?え?意味わかんないんだけど!はぁ?あの婆さん…やば」
「む?確か…事業を失敗した、とかなんとか…」
とおおかみが思い出す。
赤ずきんは未だに開いた口が塞がらないまま固まっていた。
青頭巾が赤ずきんの背後に回り、方を掴もうとすると…
「触るな、変態」
と赤ずきんは身の危険を感じとり、さらりとした身のこなしで青頭巾の手をかわす。
「へっ!!変態…酷いよーぅ」
「うお!?青いのそんなんになるの?気持ち悪いな。見た目は良いのに…」
ショックで泣き崩れる青頭巾を見たおおかみはズサーッ、と引いた。
「ふん。いつものことよ。アレは無いものとして考えるべきね」
「あ、そう。…お前、案外大変なんだな」
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