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友達の家から帰る途中だった
『やめてくださいっ』
ええやん♪
可愛いしなぁっ
そう言いながら右手を捕まれる
強くて離せない
「やめたり。嫌がっとうやん」
はぁ?お前誰やねん
「関係ないやろ。行こ」
さっきと同じように腕を捕まれた。
一瞬この人もグルなんじゃないかって思う
『ありがとうございました…じゃっ…』
と言って頭を下げてその場を逃げていった
また捕まったらとんでもない!!
「えっ?ちょっと!!…山瀬さんやろ??ちょっとだけ話せへん?」
『え?誰ですか?』
「あ、知らんよな(笑)1コ上の柴崎っていうねん」
『あ、はぁ。どうも』
顔がハッキリ見えないとこで自己紹介されても…と不満に思う。
高1の6月23日の夜だった。
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