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放課後になるとみんなはお姉さんのお見舞いに行く為に、おれの家‥神武依邸に来る事になった
「ただいまー!母さん」
おれが母さんに挨拶すると黒曜、水滸、龍琥、楓、夕輝、樹李が次々挨拶していった
「お邪魔します」
「こんにちは」
「こんちゃー!おばさん」
「こんにちわ~!!」
「お邪魔します!おば様」
「‥こんにちわ‥」
「こんにちわ、みんないらっしゃい!」
「母さん、お姉さんは?」
「まだ目覚めてないわよ‥ってコラッ!?部屋で騒いじゃダメだからね!!」
「ハーイ!みんな行こうぜ!!」
おれは『走って』みんなを部屋に案内した
*
カチャ‥
ドアを開けるとカーテン越しに日差しが差し込む中、お姉さんはベッドに寝ていた
「起きないね‥」
「そうだな‥」
夕輝の呟きに応えたおれは暫くお姉さんの寝顔を見ていた
「……ゥ……ッ……」
突然、呻き声と共にお姉さんがゆっくり眼を開けた
おれ達は思わず息を呑むと水滸が代表でお姉さんに話し掛けた
「お姉さん、具合はどうですか?何処から来たんですか?お姉さんの名前は何ですか?」
すると次に発したお姉さんの言葉におれ達は‥驚いてしまった
「私‥誰なの?‥何も‥分からない‥」
おれ達を見ながら抑揚のない声で呟いた
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