1話 あの日

2/4
前へ
/21ページ
次へ
学校がある日の朝だ 学校がある日の朝は嫌いだ 理由は簡単 早く起きないといけないからだ 俺は早く起きるのが大っ嫌いなんだ おっと、紹介が遅れた 俺の名前は「三神浩志」 何にも取り柄のない (と言うとなんだか悲しすぎる気もするが) 強いて言うなら可愛い 幼なじみがいることだ ……こんな紹介なんでしてるんだ? まあどうでもいいか 「こんにちは~」 ……早速きた 噂をすればなんとやらと よく言うがこれほどまで タイミングがバッチリな 事はないだろう さて、そろそろ支度をしないと 遅くなると危ないからな… 下に降りると(因みに俺の寝室は二階だ) 案の定さっきの声の主がいた コイツの名前は「寺田美虎」 容姿端麗 頭脳明晰 スポーツ万能 料理は美味い まあ、よく言う完璧超人 ってやつだ…… しかし しかしだ コイツには致命的な特徴がある それは… 「もう こう君遅いよ~」 ゴキッ バキッ 今のは肩を軽くたたかれた音だ まあ気づいたと思うがコイツは 信じられないぐらいの馬鹿力なんだ よく体力測定で見かける光景だが コイツが握力計を持ってちょっと力を いれただけで…針が (というか握力計自体が) 変な形になってしまうことが日常だ
/21ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加