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俺の名前は玖珂光一(クガ・コウイチ)。
高校卒業後は実家の自営業を継がなければならないという、未来を問答無用で約束されている憐れな一七歳だ。
今日は俺の友人が、家庭の事情により転校してしまう悲しき事態があるのだ。
今日でお別れ……だから俺達は、築き上げた友情という名の絆を確かなものとするために――。
俺達は……この森林の山奥でサバイバルゲームを行う事を決定したのだった!
ところがどっこい。
サバゲーを始めるのに結構、山の奥まで来てしまった事が、これから起こる災難に繋がるとは思ってもみなかった。
俺の友人、山崎……紹介面倒なんで友人Aとする。
あ、後こいつは近い内に俺が抹殺するのでよろしく。
友人Aがたまたま井戸を見つけたのがキッカケだった。
かなり古い井戸で、苔やら木の弦やらが生えて長年使われていないのは目に見えて明らかだった。
「うわぁ。貞子出て来そうだな」
そんな不気味な事を言い出す霧島……友人Bは、本当に不気味に感じているようで、顔を僅かに歪ませる。
友人Bがそんな事を言い出したものだから、まだ昼前だというのに薄気味悪い空気が漂い始めた。
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