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「美桜って、何でそんなに永田くん好きなの？」
「え？」
お弁当に入ってたリンゴをかじっていると亜弥が真顔で聞いてきた。
もう、びっくりしてわざわざお母さんがウサギさんにしてくれてるリンゴ落としちゃうかと思ったじゃない。
リンゴをさしたフォークを一度お弁当箱の上に置いて、亜弥と向き合う。
「そんなに、って……」
「美桜ってば、永田くんが視界にはいったり永田くんとすれ違うだけですっごく乙女な顔するんだもん」
嘘……、自分ではにやけないようにポーカーフェイスを保ってるつもりだったのに。
ほかの人にも気づかれちゃってるのかな、恥ずかしい。
もっとポーカーフェイス、がんばらなきゃな。
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