7人が本棚に入れています
本棚に追加
/26ページ
「よかった」
まだまだバスは来ていないみたい。
バス停にはいつものメンバーがいる。
こんな朝早い時間のバスだと乗る人もいつも同じ人たちだ。
「バス来たよー」
「あ、はーい」
顔馴染みのおばちゃんがバスの到着を知らせてくれる。
こうやって顔しか知らないおばちゃんと挨拶を交わす時間も好き。
お父さんには悪いけどやっぱりバスは譲れないな。
バスに乗り込むと、やっぱり今日もあの席にはお兄さんがいる。
朝の日差しがお兄さんの金色がかった綺麗な髪に反射していてついみとれてしまう。
あぁ、もう、気づかれたら困るから、自重しなきゃ。
.
最初のコメントを投稿しよう!