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「ま、いつものことだし、気にしてないけどね」
ケラケラと亜弥が楽しそうにあたしを見て笑っている。
ずいぶん機嫌悪そうにしてたけど、本気では怒ってないみたい。
よかった、と小さく微笑む。
「で、あたしの話聞いてた?」
「えっと、……ごめん」
「亜弥の最近の日課はブログを更新すること、って話」
ブログか。
飽き性のあたしには無理だな、と苦笑いする。
「ちょ、なんで言っちゃうの? "あたしの話聞いてないなんて、あたしに興味ないの!?"なんて美桜をもうちょっとからかおうと思ったのに」
「やめてあげなさい」
葵から制止されて亜弥がむっとした表情を見せる。
やっぱりこの二人は見てておもしろい。
つい、声に出して笑ってしまう。
っていうか、あたしはからかわれていたのか。
「もう美桜ってば何笑ってんの?」
あ、やばい、亜弥が不満そうな顔であたしに近寄ってくる。
「ごめんごめんっ。ってか、亜弥もひどいじゃん、からかうなんて」
亜弥にからかわれるのは日常だけど、たまには抵抗もしてみたくなる。
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