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確かに毎日永田くんを見つめてはいるかもしれない。
否定できないのがなんか悔しいけど、日課と言われて思い浮かんだのは永田くんじゃなかった。
いや、永田くんはかっこよくって爽やかで汗が似合うスポーツマンな素敵男子なんだけどね。
あ、また余計なこと考えてた。
早く教えてと目で訴える亜弥の視線が痛い。
「えとね、毎日あたしは朝一番の46番のバスに家の前から乗ってから他のバスに乗り換えて学校に来てるの」
「え、それ日課じゃないでしょ?」
「亜弥、落ち着きなさい」
勢いよく立ち上がった亜弥を葵がなだめて座らせる。
「毎日後ろから二番目の右側の席に座ってる綺麗なおに……、男の人がいるの。その人の後ろに座るのが日課」
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